こころゆたかログ

もうすぐ30歳になる会社員の徒然草。

騙し絵の牙

観てきました〜!

 

大泉洋あんま好きやないから迷ったけど。

映画ありきの小説?の映画化?とかいう新しい試みってこともあって、ちょっと興味湧いた!

 

以下、ネタバレほどネタバレでもないけど多分ネタバレ含みます。ということで。

 

 

 

 

大泉洋はさすがのぴったりはまりっぷり。

そらそうか。

飄々としたキャラやけど、めちゃくちゃ先のことを考えてる戦略家。

転職を繰り返してていちいち過去の繋がりも上手く使いこなす、いかにもデキル奴って感じ。

どんどん新しい、面白いことをやろう!!ってのがもう。。

 

私みたいにぬるーい会社で働いてると、こういうバリバリの改革派がわんかさいることに身構えるし、こんな業界絶対むりー!と思いながら観てしまう。笑

 

専務?の佐藤浩市もまたバリバリ改革派で、恐ろしいこと…!

先代の後継者争いのバチバチがこわすぎる〜!

 

映画の宣伝でも、ラストの大どんでん返しを謳い文句にしてたから、なにが潜んでるんかとアンテナ張りながら観てたけど、するするーっとどんでん返されました。

 

途中のモデルと作家の話題づくりのあたりとかでジャブ打ってきてたのは、まあわかるわかるって感じ。

ところで矢代聖(宮沢氷魚)イケメンすぎんか?!ってのでなんか怪しい気はしてたけど、小説薫風を罠にはめるためってのに加えて、神座(リリーフランキー)を誘き出すためでもあるっていうダブルパンチに、

いやさすがに出来すぎやろ!と言いたくなった。。

 

で、社長の息子よ。中村倫也

こんなとこに中村倫也

冒頭でアメリカ行くってちょろっと出たっきり。

こんなときにアメリカ?

なに?語学留学?自分探しか?社長が亡くなって次期社長の座を狙ってるやつがどんどん動き出してる中、おぼっちゃまは何してんやろ。笑

どっちにしろ話の本筋にはあんまり関係ないからとりあえず気にしないでおこう。

って思ってたらさ、

突然帰ってきてさ、

佐藤浩市に、常務のことは残念でしたね(中村倫也の後見人、罠にはめられて辞めたこと)、って言われて、

「はは、まあしょうがないでしょ」的なこと言ったときに、アレ?と違和感。

そっからの、アメリカで新しい契約結んできたわ、Amazonと。

いや息子もバリバリのデキルやつやったんかーい!!

薫風社は一族経営、とか言って息子なんてただの置き物感匂わせといて!なによ!

結局ふにゃふにゃの中村倫也じゃなくて、イケメンスマートな中村倫也かい!!かっこいいわ!くそー!

しかも大泉洋もこの息子の引き抜きでこの会社に入ったと!

 

自分の改革のために大泉洋を動かしてたと思ってた佐藤浩市は、社長の息子に動かされてた大泉洋に動かされてました。ってオチ。

刷新的なことしてるつもりやったのに、もう古いって言われる…つら。。

怪しげな外資ファンドの人とも繋がって、コンサル的なこともされてたんかな?

最先端のビジネスのつもりでいたけど、自ら動いて改革する人のスピード感に比べると圧倒的に劣るということか?

 

してやられましたわ。

 

なんか、出版業界版池井戸作品って感じ?

そんなこと言ったら怒られるか。

でもちょっと成功ばっかりで上手くいきすぎな。

まあドラマとかよりも尺が短い分(?)そんなもんかな。関係ない?

 

最後の最後には、人気作家の22年ぶりの新作っていう超目玉商品を会社辞めた若造(松岡茉優)に持ってかれて、やられたー!!って話になるわけやけど、なんかちょっと弱い。。

 

それでもすぐ切り替えて別のことを進める大泉洋の描写があったから、バリバリの人にとってはそんな失敗は屁でもないっていうのを意味してるんかもしれん。

 

そんな感じのラストでした。

 

 

うん、なかなか面白かったー!

こういう、ちゃんと集中して観てないと理解するのが難しい映画は、映画館っていう空間で観る価値あるよなーって思う。笑

大迫力じゃなくても映画館で観る価値あるタイプの映画でした〜。

 

以上!